研究会情報
第55回福祉社会学会研究会
下記の研究会を、福祉社会学会の共催で開催いたします。
日時
テーマ
韓国コミュニティソーシャルワーカーによるプログラム開発
会場
中京大学 名古屋キャンパス(もしくは豊田キャンパス)
参加費
1,000円(通訳代として)
形式
対面のみ
定員
40名程度
企画者
(中京大学)、中田雅美(中京大学)
本研究会では、韓国のコミュニティソーシャルワーカーによるプログラム開発に焦点を当てる。韓国の総合社会福祉館で出会ったソーシャルワーカーたちは、地域で暮らす人たちが抱える様々な生活課題に応じて、適宜プログラムや事業を立ち上げ展開していた。ソーシャルワーカーたちは地域を、暮らしを、生活課題をどのようにみて実践しているのか。
そして今、日本で求められているような制度の狭間へ対応することは、日本のコミュニティソーシャルワーカーに可能だろうか。韓国のコミュニティソーシャルワーカーが実践できているとすれば、日本との違いはどこにあるだろうか。本研究会では、最近発刊された金成垣他編(2025)もひとつの手がかりとして、韓国と日本の社会保障制度や社会福祉の対象や担い手、そしてコミュニティソーシャルワーカーが行うプログラム開発の実例を通して議論を行いたい。
プログラム
13:30- 開会
13:40-15:00(80分・逐次通訳)
[韓国における福祉の理解とこれから]
ユン・ソンホ氏 × キム・ソンウォン氏 × 中田知生
*日本と韓国の福祉システムの構造の差異
*韓国福祉国家の位置づけ
*これからの韓国の福祉はどうなっていくんだろう
登壇者:ユン・ソンホ(協同組合杏林福祉研究院代表、元東西大学校教授)
キム・ソンウォン(東京大学大学院人文社会系研究科教授)
中田知生(中京大学文化科学研究所特任研究員)
15:15-17:00(105分・逐次通訳)
[コミュニティソーシャルワーカーによるプログラム開発]
チョン・シンモ氏 × 栗本浩一氏 × 中田雅美
*総合社会福祉館の対象となる人は誰か
*プログラム開発事例から:ニーズ(アセスメント)、方法の選択、実施・評価等
*実現の背景にあるものは:理念、財源、評価や人材育成(教育)
*いかにして日本で可能か
登壇者:チョン・シンモ(釜山・マンドク総合福祉館館長)
栗本浩一(一般社団法人ダイバーシティ・スタイル代表理事)
中田雅美(中京大学現代社会学部准教授)
*逐次通訳にて行います。時間に限りがあるため、参加者からの質疑応答が十分にできない場合があります。事前にご了承ください。
*終了後、懇親会を行います(会費未定、通訳はつきません、20名程度)
*研究会、懇親会については、参加者確定後、場所の詳細を送ります。
福祉社会学会第54回研究会
福祉社会学会第54回研究会を、下記の要領で開催いたします。
日時
形式
Zoomを使ってのオンライン開催
趣旨
書評セッション『児童養護施設のエスノグラフィー――「実践」からみる子ども生活の社会学』(三品拓人, 2023年, 勁草書房)
2024年度第2回研究例会として書評セッションを企画しました。書評対象本は『児童養護施設のエスノグラフィー――「実践」からみる子ども生活の社会学』(三品拓人, 2023年, 勁草書房)です。
以下、出版社HPにおける対象文献の紹介です。
児童養護施設のエスノグラフィー (紙版)
当日は司会より本書の概要を紹介した上で、著者の三品拓人さんより、本書のねらいや意義、および出版後の反響やご研究の発展等をご報告いただきます。その上で、伊藤嘉余子さん・木下衆さんのお二人より書評をご報告いただく予定です。
年度末でお忙しいことと思いますが、ふるってご参加ください。
報告者
三品拓人(筑波大学)
討論者
伊藤嘉余子(大阪公立大学)・木下衆(慶應義塾大学)
司会
大日義晴(和洋女子大学)
参加申込について
2月27日(木)までに下記フォームよりお手続きください。
福祉社会学会研究例会(2025.3.2)申込
*Zoomのリンク先などは、直前になってから改めてご連絡します。
福祉社会学会第53回研究会
日時
2024年12月7日(土)17:00~
形式
Zoomを使ってのオンライン開催
テーマ
「累積的排除の遮断と「人格保障」的包摂――コミュニケーション・システム理論からみる包摂と排除――」
報告者
本多敏明(淑徳大学)(以下、敬称略)
本多さんは、2024年に『現代社会における排除の構造とコミュニケーション論的包摂』(風鳴舎)を出版されました。この本は、1990年代以降にドイツで、ニクラス・ルーマンの包摂/排除―図式を強力な理論的資源として、社会福祉と社会学的システム理論に関する多くの議論が展開されてきたことを踏まえて、現代社会における排除の原因や特徴、そして現代的な排除の問題が増大する中で社会福祉が果たすべき社会的機能とは何か、排除されがちな人たちを包摂するとはどういうことかを、理論的に問うた本です。援助とは何か、福祉的介入とは何か、あるいは地域コミュニティにおける包摂とは何かなど、示唆に富む多くの論点が提示されています。
本学会では、具体的な社会問題やそれに応じた社会福祉のありように関する重要な蓄積がなされてきていますが、社会学の観点から一般理論が展開されることはあまり多くはないように思います。排除と包摂が鋭く問われる今日だからこそ、本多さんの議論を通して、個別具体的な排除/包摂の問題をまた少し異なる観点からとらえ直す機会になればと思います。
討論者
平野寛弥(上智大学)・畑本裕介(同志社大学)・小松丈晃(東北大学)
司会
三井さよ(法政大学)
*参加予定の方はこちらのフォームからご登録ください
*3/2(日)13:00~ 同じくオンラインで、三品拓人2023『児童養護施設のエスノグラフィー』(勁草書房)の書評会も開催する予定です。詳細は後日改めてご連絡します。こちらもぜひご参加ください。
福祉社会学会第52回研究会
日時
会場
早稲田大学戸山キャンパス 33号館7階702号室
https://www.waseda.jp/top/access/toyama-campus
報告者
樋口拓朗(東京大学大学院・日本学術振興会)「介助者の葛藤と罪責感の当事者研究-他害・触法に問われる障害者の地域移行と安全保障をめぐって-」
討論者
岡部耕典(早稲田大学)・深田耕一郎(女子栄養大学)
司会
三井さよ(法政大学)
福祉社会学会第51回研究会(第113回SPSN研究会と共催)
日時
会場
Zoomによるオンライン開催(*)
報告者
第一報告:平岡公一(お茶の水女子大学)「日本における福祉社会学研究の動向と展望」
第二報告:圷洋一(東京都立大学)「福祉国家と徳」
討論者
第一討論者:上村泰裕(名古屋大学)
第二討論者:畑本裕介(同志社大学)
*前日までにお名前と所属を明記のうえお申込下さい(kamimura[at]nagoya-u.jp([at]を@に変更してください。))。
ZoomのミーティングIDとパスワードをお知らせします。
SPSN研究会(http://blog.livedoor.jp/spsnhp)
問い合わせ先:上村(kamimura[at]nagoya-u.jp([at]を@に変更してください。))
福祉社会学会第50回研究会(第112回SPSN研究会と共催)
ダニエル・ベランド先生を迎えて研究会を開催します。ベランド先生は世界社会学会社会政策部会(ISARC19)の部会長で、政策形成における「アイディア」の役割の分析で世界的に著名です。この機会にぜひ意見交換していただければ幸いです。
日時
会場
津田塾大学千駄ヶ谷キャンパス3階 SA313号室
報告者
第一報告:Daniel Beland(カナダ・マギル大学)Building Progressive Social Policies Today: Lessons from the United States and Canada
The talk will compare and contrast social policy experiments in these two countries during the Obama (2009-2017) and Trudeau (2015- ) eras and draw lessons about the conditions under which progressive social policies remain possible today.
第二報告:猪飼周平(一橋大学)The People Falling through the Safety Net: From the Experience of Japan’s Welfare State Since the 2000s
討論者
第一討論者:上村泰裕(名古屋大学)
第二討論者:Daniel Beland(カナダ・マギル大学)
福祉社会学会第49回研究会
日時
会場
津田塾大学千駄ヶ谷キャンパス3階 SA313号室
テーマ
「社会学領域の組織論・福祉社会学研究への適用可能性」
趣旨
社会学領域の組織論は1980年代後半から研究蓄積が飛躍的に進み、2000年前後にピークを迎え、今や次のステージに向かおうとしています。中国では、いま、この種の研究がブームを迎えつつあるそうです。いっぽう日本では、これら理論の存在や研究動向がほとんど伝えられないまま、今日に至っています。今回は、この領域の第一人者をお招きし、社会学領域の組織論の概要と今後の可能性についてお話いただきます。
主催
東洋大学現代社会総合研究所
報告者
Joseph Galaskiewicz(アリゾナ州立大学)
討論者
米澤旦、門美由紀、須田木綿子
進行
榊原圭子
プログラム
15:00-16:00 | 「社会学領域の組織論・福祉社会学研究への適用可能性」Joseph Galaskiewicz氏(通訳付) |
16:15-17:00 | 「インタビュー調査と社会学領域の組織論」米澤・門・須田が行っている市民活動に関するインタビュー調査浮かび上がった課題を示し、それをGalaskiewicz先生に組織論の視点から解題していただきます。 |
17:00-17:30 | フロアとの質疑 |
福祉社会学会第48回研究会
日時
会場
「新大阪 丸ビル本館」4階403号室
テーマ
「シティズンシップと福祉――EUと日本から考える」
趣旨
国境を越えて移動する人々の増加と、各国内の排除や貧困の深刻化は不可分なものとして存在しているし、これまでも存在してきた。本企画はこうした問題意識を共有するEU福祉レジーム・市民権研究会(科研「EUの多次元的な福祉レジーム改革とシティズンシップの変容に関する研究」)、福祉社会学会、社会政策学会・社会的排除/包摂部会の共催で、EUと日本の事例をもとに、シティズンシップと福祉の過去・現在・未来を明らかにするための端緒を開くことを目的として開催される。
主催
EU福祉レジーム・市民権研究会、福祉社会学会、社会政策学会「社会的排除/包摂部会」
第1部 EUのシティズンシップと福祉
11:00-12:00 | 「イタリアの若者の就労支援――ベルガモ(ロンバルディア州)における取組みから(仮)」土岐智賀子(立命館大学) |
12:00-13:00 | 「ベルギーにおける就労参入支援と社会的連帯経済――ブリュッセル首都地域圏を中心に」福原宏幸(大阪市立大学) |
第2部 シティズンシップとその外部――複数の包摂、複数の排除
13:50-14:40 | 「何が移民の貧困をもたらすのか」寺田晋(北星学園大学他非常勤) |
14:40-15:30 | 「1918年米騒動における二つの『生存権』」冨江直子(茨城大学) |
15:40-16:30 | 「不登校問題をめぐる排除/包摂の重層性」森田次朗(中京大学) |
16:30-17:00 | 全体討論 |
福祉社会学会第47回研究会(SPSN研究会 第105回研究会)
日時
会場
日本女子大学目白キャンパス百年館高層棟301会議室
https://www.jwu.ac.jp/content/files/grp/access/access_map_mejiro.pdf
https://www.jwu.ac.jp/unv/about/building/campusmap.html#anchor_01
報告者
第一報告:石島健太郎(日本学術振興会)「健常性を強いる社会と合理的配慮–人工社会シミュレーションによる検討」
http://researchmap.jp/k_ishijima/
第二報告: 渡部沙織(明治学院大学大学院・日本学術振興会)「難病政策における疾患名モデルの形成と変容:国際的な三類型の制度分析」(仮題)
http://researchmap.jp/saori_wata/
討論者
第一討論者:森川美絵(国立保健医療科学院)
第二討論者:武藤香織(東京大学医科学研究所)
※上記ウェブページにあるように、両報告者とも、障害を事由として、論文・報告書等のファイルについてテキスト形式等が必要な方には送付可能とのことです。
SPSN研究会については下記をご参照ください。
http://blog.livedoor.jp/spsnhp/
福祉社会学会第46回研究会
日時
場所
中京大学名古屋キャンパス 1号館5階 15D教室
交通アクセス http://www.chukyo-u.ac.jp/information/access/h1.html
キャンパスマップ http://www.chukyo-u.ac.jp/information/facility/g1.html
テーマ
「トランスナショナルな福祉社会は可能か? ―シティズンシップとその外部―」
趣旨
社会学はこれまで国ごとの制度や運動を研究対象とする場合が多かった。
国内/国外/国際といった枠組みを暗黙の前提としてきたのである。しかし社会学、とりわけ福祉社会学の主要な課題である貧困や社会的排除を考える際、国境を越えて移動する人々の存在を無視することは、グローバル化の時代と称される今日不可能である。
そしてそうした人々の福祉のあり方は、「国内」の人々、とりわけ従来「二級市民」として扱われてきたマイノリティのそれと無関係ではありえないこともまた、明白になりつつある。
こうした問題意識のもと、本研究会ではシティズンシップや社会的排除/包摂の現在と今後について、理論・歴史的研究と経験的研究を架橋することを展望しながら、二人の気鋭の研究者に報告いただき、議論を深めていきたい。
参加費
無料
主催
福祉社会学会・中京大学大学院社会学研究科
プログラム
「福祉国家における移民の包摂と排除――ドイツの事例」
昔農英明:専攻は国際社会学。
近著に『「移民国家ドイツ」の難民庇護政策』慶応義塾大学出版会、2014年。明治大学。
「福祉政策と出入国管理――非正規滞在外国人を考慮に入れた政策指標の構築と類型化の試み」
寺田晋:専攻はグローバル・ヒストリー、社会思想史。
近著に「『共同生存』の国際移住論―国際私法学者山田三良の国際移住観」『年報政治学』2014年1号。札幌学院大学非常勤。
問合せ先
亀山俊朗(中京大学) t-kameya★sass.chukyo-u.ac.jp(←★を@に変えてください)